『ダー・リヒ・ハナン2018』(赤)
『レプナット・ペットナット・ゴールド2021』(スパークリング)
『レプナット・ペットナット・ピンクロゼ2021』(ロゼスパークリング)
世界最古の共和国でありながら、戦争をしたことのない“平和の国”サンマリノ共和国のワインに流れる平和のDNAに注目して『PEACE WINE PROJECT』がスタートしたのが2020年。しかし、現実の世界を見渡せば、紛争が無くなることはなく、昨年はロシアのウクライナ侵攻という、悲しい出来事が起こり、未だ解決の目処がついていません。
その中で強く感じたのが、紛争の場にいる人たちこそ、いちばん平和思う「熱意」と「意志」をもっているということです。
中東レバノンのワイン造りは、紀元前1550年までさかのぼります。その歴史を引き継ぎ、レバノン人の、心と家を開いて周りの人を歓迎する「もてなしの心」と文化を反映させたワイン造りをしているワインメーカー『メルセルワイン』。
2011年、シリア難民としてレバノンに逃れて来たアブダラ・リヒは、共通の友人の紹介で、『メルセルワイン』の現在のオーナーで,ワイン造りの責任者でもある、エディ・シャミと出会い、全くの未経験だったワイン造りを学び、技術を習得。今では、エディのアシスタントを務めるまでになりました。
アブダラはイスラム教徒、エディはキリスト教徒。国も宗教も違う二人のコラボによる、まさしくPEACE WINEが作られています。
2023年は、このレバノン『メルセルワイン』の赤ワイン、スパークリングワイン、ロゼスパークリングワインの3本を『PEACE WINE』としてラインナップに加えることにいたしました。
RED(赤ワイン):Cabernet Sauvignon・Malbec・Sangiovese
SPARKLING(スパークリングワイン): Viognier・Merwah
ROSE SPARKLING(ロゼスパークリング): Sangiovese・Merwah
『メルセルワイン』のブドウ畑は、ブシット、カンヌビーン渓谷、マクサール・メルセルの
海抜800mから2,500mの間に分布しブドウの有機的な生育にあった、土着のブドウが育ちやすい環境にあります。冬は雪が降り夏は暖かく、ブドウの木の病気をコントロールできます。空気も綺麗で乾燥していて、年間を通して雨や雪、自然の湧き水が豊富に供給されるため、有機栽培に適しています。
赤ワインは、9月初旬に収穫されたブドウをステンレスタンクに入れ、25℃で10日間発酵させた後、澱引きを行います。ワインは自然の乳酸菌によりマロラクティック発酵し、独特のまろやかな味わいと複雑な香りが生まれます。その後2回澱引きして、晩春に瓶詰めされました。スパークリングワインは、先祖代々から受け継がれた製法(ペットナット製法)で作られます。14℃で20日間野生酵母での自然発酵話待ち、一時発酵が完了する前にまだ糖分が残った状態でボトリング。ボトルの中で約5ヶ月間、自然に発酵が進むのを待つというブドウの力だけで作られる製法により、より軽く、より爽やかなナチュラルスパークリングワインに仕上がっています。