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世界最古の『山頂の共和国』

Updated: Jul 19, 2018



サンマリノ共和国は、イタリア半島の中北部、エミリア・ロマーニャ州のリミニ県とマルケ州のペーザロ・ウルビーノ県に囲まれた、人口3万3千人程(2016年現在)の国です。面積は約61平方キロメートル。ニューヨークのマンハッタン島や日本の大田区、世田谷区くらい、青森県の十和田湖とほぼ同じ大きさで、バチカン市国、モナコ公国、ナウル共和国、ツバルに次いで世界で5番目に小さな独立国です。




国土の大部分が丘と山の丘陵地帯で、中央にティターノ山(ティターノとは「巨人」の意味)という標高750mの岩山がそびえ、このティターノ山の中腹から山頂にかけてがサンマリノ共和国の中心部。そしてアドリア海を臨む頂上に、首都サンマリノ市があります。


サンマリノ共和国が成立したのは西暦301年。マリーノという名のキリスト教徒の石工が、港を作るためにアドリア海を渡ってリミニにやってきたのが始まりです。彼は、キリスト教を弾圧するローマ帝国のディオクレチアヌス皇帝に追われてティターノ山を登り、その山頂に籠もって弟子の信徒たちと共に修道院を建てました。そこで共同生活をするようになったのが建国の始まりと言われています。彼の名前、聖マリーノから、『サンマリノ』という国名が付けられました。



その頃日本は卑弥呼の時代が終了した直後の古墳時代。以来、1717年にもわたって独立国として存続しているのは非常にまれで、『世界最古の共和国』と呼ばれています。

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